築100年のレトロな洋館、
でも少し前までお化け屋敷でした。
戦災を免れ、歴史的な古民家が残る三津浜。そこには大正時代に建てられた「旧濱田医院」がありました。当時の洋風建築というその姿に、道行く人たちの目を一際引くでしたが、10年以上空き家となり廃墟と化したその姿は、往時の面影はほとんどなく、子供達からはお化け屋敷と呼ばれていました。
そんな中建物を再生させようと、地元民の協力を得ながら約1年半の再生活動を経て、現在では各部屋にテナントが入り、まちの小さな賑わいスポットとなっています。
テナントは、レトロな小物や服、雑貨、着物や駄菓子、ブライダル会社といった多種多様な店舗が入り、小さい子供から大人まで様々な人が出入りする光景が見られるようになっています。
コミュニティアセットとは
コミュニティの資源(アセット)となるモノやコトのことを言い、人やつながりなどソーシャルキャピタルのことを指す場合もありますが、ここでは、統廃合などで使われなくなった公共施設などを地域住民に安価に売却または賃貸し、地域コミュニティのための施設または地域活動の資金捻出のための施設として利活用されることをいいます。
濱田医院のように所有者が遠方により放置されてしまった建物においても、やり方次第では同様の活用を行えるため、コミュニティアセットとして紹介しています。
820万戸と言われる日本の空き家事情に対して、地域の空き家を地域のために使っていく取り組みの一例として実験的な取り組みを行っています。
日本でのコミュニティアセットの可能性
持続的なまちづくり活動のための資金を捻出するために、所有者が遠方にいて、管理に困っている空き家を地域で所有または安価で借り上げ、改装して、転貸し家賃収益+にぎわい促進を図ります。
■目的
・歴史的町並みを次世代に受け継ぐ
・地域の資源を活用した魅力づくり
■メリット
・空き家の利活用
・町家バンクとつなぎ、新規店子の増加
・まちづくりのための資金を作ることができる。